【なぜこの時代に野球ブログを書くのか】
この記事を読んでわかること
この記事を読むと
・著者が野球ブログを始めた理由と背景
・指導者としての経験と失敗から学んだこと
・子どもたちに伝えたい「考える野球」の大切さ

監修・執筆
松本敦輝
福岡県北九州市出身。小6時はホークスジュニアに選出され主将。
福岡大附属大濠高校、駒澤大学でプレー。小学生時代から一貫して捕手。
金融機関、広告代理店で勤務後、独立。捕手専門のパーソナルレッスンを展開中。
名門校で鍛えてきた実力と実績を生かし、次代の選手育成を実践中。
なぜ私は野球ブログを書くのか
野球人生を振り返って思うこと
2016年7月14日、あの日の悔しさは今でも忘れられません。春の九州大会で優勝し、優勝候補として挑んだ最後の夏の甲子園予選初戦。2対1でリードしていた8回の守備、2アウトランナーなしからの逆転負け。頭が真っ白になり、引退してからも毎晩泣きました。「キャプテンとして、キャッチャーとして、もっとできることがあったのではないか」と、何度も何度も自問しました。
私の野球人生は、小学生から高校3年生の夏まで、順風満帆に思えました。しかし、甲子園予選初戦での敗退が全てを変えました。「野球の借りは野球で返す」——そう心に誓い、駒澤大学に進学。小学生からのバッテリーであり、プロ入りした幼馴染ともう一度バッテリーを組むという夢を追いかけました。
しかし、現実は厳しく、怪我や実力不足で大学4年春に選手を引退。そこから「学⽣コーチ」として、野球の第2の人生を歩むことになります。
指導者としての経験と失敗から学んだこと
指導者としての苦悩と気づき
指導者としての最初の頃は、自分の伝えていることが本当に正しいのか、常に不安との戦いでした。しかし、ある選手の言葉が私を変えてくれました。「あつきさんからもっと学びたい」「あつきの分まで頑張る」——この言葉が私の背中を押してくれました。
それ以来、私は野球指導を通じて「伝える力」を磨くようになり、自分の経験や失敗、成功体験を次世代に繋げたいという強い想いが芽生えました。キャッチャーというポジションはチームの頭脳であり、責任感と冷静な判断力が求められます。だからこそ、選手一人ひとりが「なぜこのプレーをするのか」を理解して実践してほしいのです。
なぜこの時代に野球ブログを書くのか
ブログを書く理由は「伝える」ため
このブログでは、私がこれまでの20年の野球人生で培ってきた知識や気づきを、少しでも多くの子どもたちや親御さん、指導者の方々に伝えることを目的としています。現代は情報が溢れ、どれを信じてよいのか迷ってしまうこともあります。そんな中で、「根拠を持って考える野球」「納得して取り組む練習」の大切さを届けたいと思っています。
特に、キャッチャーというポジションにおいては、プレーの一つ一つに意味があります。ピッチャーとの対話、バッターの観察、リードの考え方、スローイングや握り替えの重要性など、全てが繋がっています。これらの要素を、自分の言葉で分かりやすく伝えることが、私の使命だと感じています。
「キャッチャー脳」で変わる未来
例えば、あるレッスンで、たった1時間で二塁送球のタイムが1秒も短縮された選手がいます。それは、フォームを少し変えて、意識するポイントを明確に伝えただけ。つまり、「考えて取り組む」ことの大切さを示す好例です。
私は「キャッチャー脳」を育てることを大切にしています。試合中に起こるさまざまな場面で、自分の頭で考え、判断し、プレーに活かす力。それは、技術だけでなく思考力のトレーニングでもあります。だからこそ、キャッチャーだけでなく、野球に関わる全ての子どもたちに届けたいのです。
子どもたちに伝えたい「考える野球」の大切さ
子どもたちの未来のために
今の時代、子どもたちは情報に溢れています。だからこそ、正しい方向に導いてくれる「言葉」が必要だと思っています。私は、ブログを通じてその「言葉」を届けたい。技術だけでなく、野球を通して「人としての成長」にも繋がるメッセージを発信していきたいのです。
「たかが0.1秒、されど0.1秒」——この感覚を子どもたちに伝えられれば、日々の練習の取り組み方も変わってきます。たった一つの気づきが、成長の大きな一歩になります。
まとめ
私は、野球のセンスがあるわけではありません。しかし、誰よりも努力する力があります。そして、その努力の方向性を見極める「考える力」が今の私を作ってくれました。だからこそ、このブログを通じて、同じように悩み、努力している子どもたちや保護者の方々に、少しでもヒントや希望を届けたいのです。
それが、私がブログを書く理由です。
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